秘密の片思い
郁斗は氷の入ったバーボンをクイッと飲む。


すでに4杯は飲んでいるだろうか、でも郁斗の顔色は変わらない。


どうせ酔っ払えば下の部屋で眠ればいいのだ。


愛は綺麗な色のカクテルをちびちびと飲んでいた。


あまり強い方ではないし、これから東京まで帰るとなると正気でいないとと理性が働く。


久しぶりの郁斗に時間が経つにつれてやっと意識しないで話せるようになった。


昔のように気軽に話す郁斗に懐かしさを感じる。


愛はそっと腕時計を見た。


(もう11時30分過ぎ・・・)


飲み始めてからあっという間に時間が経ってしまったように思える。




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