秘密の片思い
「・・・・わかりません」


仁美の言葉には寂しさがあった。


「わからない?」


「ホテルへはあたしから誘いました 祐一郎先輩はまだ愛さんの事を愛しているのは知っています でも身代わりでもいいからという気持ちで誘ったんです」


「仁美さん・・・・」


愛は泣きたくなった。


「愛さんには好きな人がいるんですよね?祐一郎先輩よりも愛している人が だから先輩をあたしに下さい」


ペコッと頭を下げる仁美に愛は困り果てた。


「仁美さん・・・あたしに好きな人はいるけど・・・祐の気持ちはあたしの一存で決められる事じゃないと思うの・・・あたしはずるい女だからあなたたちがホテルから出てきたのを見てホッとした・・・あなたたちがうまく行くと良いなと思っている でもあなたたち2人の気持ちが大切だと思うの・・・・ごめんなさい うまく言えないけど・・・」


祐一郎の仁美に対する気持ちを知ってしまっていたからそれが邪魔をしてうまく言えない。



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