秘密の片思い
「愛さんはあたしたちの事、賛成してくれるんですね?」


ホッと安堵したような仁美に愛は頷いた。


「仁美さんが祐を幸せにしてくれれば良いなと思っている」


(仁美さんが傷つかないように祐も彼女を幸せにしてくれたら・・・・)


「ありがとうございます あたしがんばります」


仁美がうれしそうに笑顔になった。


愛に笑顔を向けると仁美はその場を去った。






「はぁ・・・・」


(本当に2人がうまく行くと願っている・・・)


「当分、あたしは独り身だわ・・・・仕事をがんばるしかないか・・・・」


屋上の手すりに腕を置き呟く。


外は暗くなりネオンが輝く街並みを見て泣きたくなった愛だった。



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