秘密の片思い
ジュニアスイートのバスルームは広々としていた。


ジャグジーを備えたバスタブをうらやましそうにみてガラスに仕切られたシャワールームに入った。


一人だったらジャグジーに浸かりゆっくりしていたかもしれない。


(自分の収入ではジュニアスイートになんて一生泊まる事は出来ないけど)





身体を洗っているとドアが開く音がして飛び上がらんばかりに愛は驚いて振り向いた。


郁斗が立っていたのだ。


「い、郁斗っ!」


身体を両手で隠し、慌てて目をそらす。







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