秘密の片思い
「あたしが元気になるまで手伝うからね」


「日菜、大丈夫だから良いよ」


愛がかぶりを振る。


「愛、世話してもらおう 高校の時は散々俺たちを心配させたんだから当然だ」


郁斗が言うと日菜も真面目な顔して頷いた。


「遠慮しないで、え~っとあたしが愛ちゃんの義姉さんになるんだから」


それを聞いた千波と郁斗が拭き出した。


「千波くん?なんで拭き出すの?」


あっけにとられた顔をした日菜を千波が笑いながら引き寄せた。


それはごく自然な所作だった。


「言いたい事が済んだらもう帰れよ」


熱々の2人に見ているほうが恥ずかしくなる。



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