秘密の片思い
「いや、明日、もう今日だけど朝が早いんだ 残念だけど帰るよ」


残念そうに言って愛の唇にキスをした。


「そうだ、仕事はやめるんだろ?」


「えっ?」


いきなり仕事の話をされて聞き返した。


「仕事、通勤も大変だし内勤なら身体に負担はかからないけど取材なんていったら大変だろ?」


愛はまったく考えていなかった。


仕事の事はまったく蚊帳の外。


結婚するまでは働くつもりだったし。


「急にやめるのは無理だよ 取材は調整してもらうから会社には行きたいの 残務整理をしたらやめるから」


「愛・・・・」


愛の身体が心配な郁斗は返事に困った。


「本当に気をつけるから ね?」


愛に拝み倒されて郁斗はしぶしぶ了承した。


「こうなったら早く式を挙げるからな」


愛を引き寄せると噛み付かんばかりの激しいキスで愛を翻弄した。



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