秘密の片思い
「やっと作り終わった~」


(あとは郁斗が来る時間を見てオーブンに入れるだけ)


1時間以上、キッチンに立っていて腰が重くなる。


愛はソファーに座り雑誌を見ながら郁斗の帰りを待った。





ピンポーン


雑誌を読み始めてから30分ほどでインターホンが鳴った。





「お帰りなさい」


「ただいま」


お帰りなさいの言葉もなんだか照れくさい。


郁斗は特に照れた風もなく部屋に上がった。




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