秘密の片思い
「近くから連絡くれるかと思ってた」


「ん?なんか用があった?」


「郁斗が来た時に熱々のグラタンを出したかったの」


愛はキッチンの中へ入り、オーブンの時間をセットした。


「そんなに急がなくても良いさ それより」


キッチンの中へ郁斗が入って来ていた。


3畳ほどのキッチンの中は郁斗が入ると更に狭く感じる。


「それより・・?」


言葉より郁斗の腕が伸びてきて抱きしめられた。


郁斗の抱きしめ方はお腹に気をつけているのが良くわかる。


抱きしめられると郁斗の爽やかな香りがふわりと漂う。


頬を掠める熱い唇を感じてから唇に口付けされる。


愛もためらいもなく郁斗のキスに応えた。



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