秘密の片思い

ドレス選び

部屋の明るさに愛は目を覚ました。


目を開けると郁斗の端整な顔が目に入る。


ほんと寝顔も整ってるんだから・・・。


赤ちゃん、郁斗に似た男の子だったら良いな。


とは言っても五体満足で産まれてくれるのなら女の子でも男の子でもどちらでもかまわない。


愛は手を伸ばして郁斗のサラサラの髪に触れる。


「ん・・・・」


郁斗の愛のウェストに置かれた腕がピクリと動く。


「おはよう、郁斗 もう9時だよ?」


「ん・・・・」


返事をするものの目を開ける気配がない。


「郁斗?ホテルに行くんだよ?遅刻しちゃうよ?」


ウエディングドレスを今日は見に行く。


「愛がキスしてくれたら起きる・・・・」


もう、起きてるでしょ・・・・。


キスしたい衝動に駆られた愛は郁斗の唇にちゅっと音をたててキスをした。



< 326 / 646 >

この作品をシェア

pagetop