秘密の片思い
愛は静かに郁斗の隣に腰をかけた。


「愛!気づかなかったよ」


「真剣に見ていたもんね?」


にっこりと微笑んで郁斗を見る。


郁斗は手を伸ばしてTVのリモコンをとるとビデオを消した。


「いいのに・・・」


「録画だからいつでも見れるさ」


そう言うと愛を引き寄せて唇を重ねる。


「日菜からメールで5時に来てくれって、・・・あと30分あるな」


壁にかかった時計を見てニヤッと笑うと愛をソファーにゆっくりと押し倒した。



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