秘密の片思い
「あ~久しぶりに飲んだ」
郁斗の部屋に入るとソファーにドサッと身体を預ける郁斗。
「結構飲んでたね?大丈夫?」
「愛は結構食ってたな?」
「そ、そんなに食べてないよ・・・」
(実際はいつもより食が進んでいた事は確かだけど・・・)
「じょ~だん 2人分なんだから当然だろ?」
肩を抱き寄せられて愛の頭は郁斗の肩にもたれる形になる。
「つわりが治まったらすごくお腹が空くの」
「赤ん坊が元気な証拠さ」
郁斗の指が長い髪をゆっくり梳いている。
「うん 出産日が待ちきれない」
愛は髪を撫でている郁斗の手を自分のお腹に置いたのだった。