秘密の片思い
「もう幸せだからな? これからはもっと幸せになろう」


郁斗は愛を引き寄せると唇を重ねるとすぐに離れた。


「愛、ヤバイ・・・愛したくなる」


愛の頬に手を置いて熱いまなざしで見つめる郁斗。


「・・・先生は・・安定期になったから大丈夫だって・・・」


先日検診で先生に言われた。


「ほんとうに?」


「うん」


恥ずかしそうに愛が頷く。


「・・・でも今は止めておこう 疲れているだろ?」


郁斗は愛の頭に乗っているティアラを外した。


< 354 / 646 >

この作品をシェア

pagetop