秘密の片思い
部屋の中でも母は驚き羨ましがった。


「本当にすごいマンションね?大地たちが来たら羨ましがるわよ?サッカー選手のお義兄さんが出来てとっても喜んでいるし」


「今度、チケットとって貰うからね?」


なかなか手に入らないサッカー観戦のチケットが手に入ったら弟たちは天にも昇る気分になるだろう。


「そうね きっと大喜びするわ」





母親が帰った後、郁斗から電話が来た。


『変わったことはないか?』


声は元気そうだ。


「うん 何もないよ 今日ね?お母さんに遊びに来てもらったの」


『そうか 会いたかったな 結婚式の後もあまり話せなかったしな』


「お母さんもがんばってねって言ってた 怪我しないでね?」


『おれは頑丈だから大丈夫なの』


いつもの元気な郁斗の声を聞いて元気が出てきた。




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