秘密の片思い
最初は長いなと感じた1週間は思ったより早くやってきた。


郁斗が留守の間、日菜と食事や買い物をしたり部屋を片付けたりしたので時間が経つのが早く感じられたのだ。






「お帰りなさい」


玄関に出迎えた愛はお腹に気をつけて郁斗に抱きついた。


「ただいま 一週間、会わなかっただけなのにお腹、大きくなったんじゃないか?」


そっと愛のお腹を撫でる郁斗の手。


「うん 胎動を感じるようになったの 赤ちゃんが蹴ったら教えるからね?」


嬉しそうに話す愛に郁斗は優しい眼差しを向けた。




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