秘密の片思い
* * * * *
「絶対に嫌っ!嫌だからね?」
愛の拒絶に郁斗は困っていた。
何を郁斗が困っているのか、
久しぶりに一緒にお風呂に入ろうと言ったからだ。
言った途端に愛の激しい拒絶。
「なんで嫌なの?」
静かに聞く郁斗に愛はにらみつける。
「だってお腹がこんなに大きくなっちゃったんだよ?恥ずかしくて裸見せれない」
涙目で訴える愛。
「お腹が大きいのは赤ちゃんがいるんだから当然だろ?愛は赤ちゃんのせいでお腹が大きくなって恥ずかしいと思っているんだ?」
「郁斗っ、そんな事思っているはずないでしょ!赤ちゃんのせいでお腹が大きくなって恥ずかしいなんて事ない」