秘密の片思い
日本語が不慣れなエレナは郁斗とポルトガル語で話をしていた。


実物を見てみると本当に綺麗な女の子。


愛は郁斗と陽気に話をしているエレナを観察してしまった。


「愛、エレナが愛のこと綺麗だって」


「えっ?」


急に話をふられて愛は聞き返した。


が、郁斗はエレナに向き直ってしまっていて何かを言っている。


「そうだろ?俺の奥さんは美人なの」


「イクトにはもったいないね イクトには私がぴったりだったのに」


「エレナ!」


ポルトガル語なので愛には分からなかったが急に大きな声を出した郁斗に愛もエレナもビックリした。


「そんなに大声出さないでよ 分かっているわよ 私は相手にされてないって事」


エレナが両手を顔の前で振りながら言った。





< 386 / 646 >

この作品をシェア

pagetop