秘密の片思い
『郁斗!郁斗!聞いているのか!?』
足元に落ちた携帯から兄の叫ぶ声が聞こえ、郁斗は我に返り携帯を拾った。
「ああ・・・兄貴・・・」
『愛ちゃんは意識を取り戻した時、赤ちゃんだけでも助けてくれって言ったらしい』
愛・・・
郁斗の目が涙で光った。
* * * * *
病院の玄関に日菜と千波が待っていた。
「愛は!?」
「まだ手術中なんだ」
千波が青ざめた郁斗に言う。
郁斗は一刻も早く愛の元へ行きたかった。
足元に落ちた携帯から兄の叫ぶ声が聞こえ、郁斗は我に返り携帯を拾った。
「ああ・・・兄貴・・・」
『愛ちゃんは意識を取り戻した時、赤ちゃんだけでも助けてくれって言ったらしい』
愛・・・
郁斗の目が涙で光った。
* * * * *
病院の玄関に日菜と千波が待っていた。
「愛は!?」
「まだ手術中なんだ」
千波が青ざめた郁斗に言う。
郁斗は一刻も早く愛の元へ行きたかった。