秘密の片思い
愛は部屋をぐるっと見渡して最後にベッドに目が行った。


この・・ベッドに2人で眠るの・・・?


「どうかしたのか?疲れたんだろう?ぼうっとして 少し休めよ」


郁斗が愛に近づく。


「郁斗・・・あたしたち・・このベッドで眠るの?」


「なに言ってんだ?当たり前だろう?」


「む、無理・・・」


夫婦なのは分かっているけど一緒のベッドに眠るのは・・・ちょっと・・・。


「お前・・・無理って・・・」


「だって・・・」


「とやかく言わないでさっさと休めよ ベッドは広いし 愛の身体がまだ治っていないうちは襲わないから安心してろよ」


郁斗は愛の肩をトンと押してベッドに座らせた。


愛の足元にしゃがむとスリッパを脱がせ足をベッドに持ち上げた。



< 462 / 646 >

この作品をシェア

pagetop