秘密の片思い
「う、うん これから髪の毛乾かすから 先に行ってて」


慌てて立ち上がる。


「開けるぞ?」


開けるぞの言葉と同時にドアが開く。


「い、郁斗っ」


「俺も風呂入ってから部屋に戻るから」


そう言うと愛の目の前で服を脱ぎ始めた。


「郁斗っ 待って!すぐ出るから」


Tシャツを脱いだ郁斗の筋肉質の上半身を目の当たりにして頭に血が登りそうだ。


頭が痛いのも忘れて慌ててバスルームを出て行った。


「お、おいっ!」


閉まったドアを見て溜息を吐く。


上半身でも免疫がないって事か・・・。


キスはまだまだ遠そうだなと思った郁斗だった。



< 475 / 646 >

この作品をシェア

pagetop