秘密の片思い
「・・・お願いだ、無理に思い出そうとしないでくれ 俺も辛い」


愛の頬に指を触れる。


「・・・郁斗」


郁斗の瞳に辛さを見る。


「頭痛が酷くなる前に眠るんだ」


郁斗は絶対に教えてくれない・・・。


「愛、お願いだから眠ってくれ」


目を閉じようとしない愛にもう一度郁斗は言った。


「絶対に・・・思い出すから」


愛はそう言って目を閉じた。




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