秘密の片思い

真実2

郁斗が部屋に戻ると愛は起きていて着替えを済ませていた。


郁斗と目があってもすぐに目をそらす。


郁斗は心の中で溜息を吐くと愛に近づいた。


「愛、ドライブへ行こう」


「行かない」


すぐに帰ってきた返事は小さな声だった。


そして後ろを向いてしまった。


「新鮮な空気を吸いに行こう デートしよう」


「・・・・」


「愛の行きたい所へ連れて行く」


「練習は?」


小さな声が聞こえた。


「今日はいいんだ 愛のほうが大事だし」


そう言いながら郁斗は背後から愛を抱きしめた。



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