秘密の片思い
「愛、腹減らないか?」


ホテルに戻る途中郁斗が言った。


「えっ?さっき食べたばかりだよ?」


食べてから2時間も経っていない。


「お前が心配であまり食べれなかった 愛もそうだろ?」


言われて見ればそうだ。


昼食はほとんど突っつくだけで終わってしまった。




ホテルの中へ入るとビリヤードの看板が目に入った。


「郁斗、ビリヤードだって・・・懐かしいね?」


懐かしいと言っても愛にはつい何ヶ月前の事なのだが。


あの時、日菜と千波を2人きりにする為に2人はビリヤードを楽しんだのだ。


「じゃあ、腹を空かせる為にちょっと遊ぶか」


郁斗は愛の手を引っ張ってビリヤード室の中へ入った。


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