秘密の片思い

* * * * * *



「愛ちゃん!」


部屋にいると日菜が入ってきた。


「日菜、いつ来たの?気づかなかったよ」


「30分位前かな 下でお花活けていたから」


ヘヘッと笑った日菜はイスに座った。


「ごめんね 忙しいのに あたしのお守りなんて」


愛が申し訳なさそうに言うと日菜がかぶりを振る。


「そんな事いいの 愛ちゃんらしくないよ?そうだ!忘れてた お義母様がお茶をしましょうって」


「急いで行かなきゃ」


愛はすくっと立ち上がると日菜と部屋を後にした。



< 502 / 646 >

この作品をシェア

pagetop