秘密の片思い
「愛ちゃん、もしかしてあの海？」


4人で行った海。


「そうなの　義母様　思い出がある場所なんです　寒かったけど行って良かった」



＊ ＊ ＊ ＊ ＊ ＊



夕食に間に合うように千波と義父が帰ってきた。


日菜と千波が並んで座って仲むつまじく話をしたり料理を取り分けたりしていると羨ましくなる愛だった。


義母にも仲が良すぎじゃないの？とからかわれる。


「愛ちゃんと郁斗もそうでしょ？」


日菜が少し顔を赤らめて愛に話をふる。


「えっ？あたしたちは・・そんなに・・・」


「今日だって何回電話があったのかな～？」


愛の携帯が無いので日菜の携帯にかかってくるのだ。


数回かかってくると着信音が鳴り、郁斗の文字を確認すると出もせずに愛に渡すようになった。


「え・・・・っと・・・」


今度は愛が顔を赤らめる番だった。


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