秘密の片思い
まだ外も暗いうちに愛はベッドから起きだした。


洗面所の鏡の中の自分を見て驚く。


一晩中泣いたせいで腫れぼったいまぶたに目が赤かった。


「ふぅ・・・」


愛はお化粧でなんとかごまかそうと顔を洗うとポーチから化粧道具をだして丁寧にお化粧した。


なんとか見られるようになるとキッチンへ行った。


まだ通いのお手伝いさんも来ていない。


「そうだ・・・今日は日曜日 お手伝いさんが来ない日だったね」


愛は朝食を作ろうと冷蔵庫を覗いた。


平日の朝、皆が食べているのは洋食。


休日の朝は和食になるのだ。



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