秘密の片思い
本当に実家へ行くつもりはなかった。


ぶらぶらと自分の記憶に残っている場所へ行きたくなったのだ。


思い出すのは怖い。


だけどこのままではいけない気がした。


あたしは郁斗を苦しめている。


あたしはどうしたらいいの・・・?


郁斗、ごめんね 行って来ます。


ドアを閉める時、心の中で郁斗に言った。




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