秘密の片思い
パジャマ代わりのスウェットに着替えてはいるが腕時計をしたまま。


腕を上げて時刻を確かめる。


「9時か・・・」


部屋に愛がいないと言う事は、下で朝食を食べているのだろう。



郁斗は階下に降りて行った。






ダイニングルームに行くとテーブルに一人分だけの朝食が用意されていた。


「・・・・愛は食べたのか」


カチャっと音をたててドアが開いた。


「愛!」


振り向いて名前を呼んだが入ってきたのは母親だった。

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