秘密の片思い
「今日の朝食は愛さんが作ってくれたのよ」


母親が嬉しそうににっこり言う。


「愛が朝食を作った?」


「そうなのよ それも朝早くに 私がキッチンに来た時には全部終わっていて」


「愛の様子はどうだった?」


自分に何も言わずに出かけるのはおかしい。


「どうだったって・・・何かあったの?」


昨日の事は記憶が無い。


だから何かあったのかと聞かれて背中に冷や汗が通る。



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