秘密の片思い

恋人

愛の恋人、祐一郎と後輩のカメラマン　壮太（そうた）が会社の裏手の駐車場から通りに出た時だった。


「あれ、愛さんじゃないっスか？」

重そうな機材を肩にかけた壮太が扉に手をかけた祐一郎に言った。


祐一郎は振り返って辺りを見回した。


今日一度しか会っていない祐一郎は愛を捕まえられればと思って直帰はせずに会社に戻ってきたのだ。


壮太に言われて祐一郎が目にしたのは昼間パソコンの画面に映っていた男と愛だった。


愛の手首を捕まえている。


「なにやってんだ・・・・」

祐一郎は眉根をひそめた。