秘密の片思い
「愛ちゃん、寝ていなくてはダメだよ まだ熱が高そうだ」


千波も愛の傍に行き声をかける。


「いか・・ないと・・・」


そうつぶやくと同時に涙がポロポロとこぼれ頬を濡らしていく。


「愛・・・・」


抱き上げようとすると力なく拒否をする。


「愛!」


郁斗が声を荒げる。


「郁斗、」


声を荒げてしまった郁斗に千波が制した。


「愛ちゃん、どこへ行きたいのかな?」


千波が愛の目線に屈み聞く。


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