秘密の片思い

悲しみ

「ただいま」



出かけるときに言った通り、郁斗は4時前に帰ってきた。



紙袋を二つ手にして、一つを日菜に渡す。



「ありがとう 郁斗 大好きなプリンね!?」



子供のように嬉しそうだが気にかかることがあるらしく、大好きなプリンを目の前にしてもいつものようにははしゃいでいない。



「愛は?」



「おかゆをおちゃわんに半分位食べただけなんだけど」



「少しでも食べられればいいよ ありがとう 日菜」





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