秘密の片思い
郁斗に言われて泣くのはやめなきゃと思った。


郁斗の言うとおり、あたしが嘆き悲しんでいると赤ちゃんは天国へ逝けない。


すぐには出来ないけれど、しっかりしなくては。


郁斗も困り果てていただろうな・・・・。


あたしは迷惑ばかりかけている。







「大丈夫か?」


マンションの地下駐車場に着くとエンジンを切った郁斗に聞かれた。


「・・・うん 大丈夫」


愛はシートベルトを外して外へ出た。




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