秘密の片思い
「・・・こんな風にコーヒーを飲むのも久しぶりだな」


「ん・・・・・」


愛は久しぶりに郁斗の顔をじっくり見た気がした。


少し痩せたみたい・・・・。


痩せたんじゃなくて、やつれたのかも・・・。


でも相変わらずカッコよくて・・・。


こんな状態なのに胸をときめかせる人・・・。


愛はごまかすようにもう一口コーヒーを飲んだ。







「・・・愛 俺は離婚に同意しないからな」


自分の生活を狂わせるほどに愛している。


愛と離婚など考えられない。


愛の事を今は一番に考えていたい。


だが、移籍の事も郁斗の頭を悩ませているのも確かだった。




< 590 / 646 >

この作品をシェア

pagetop