秘密の片思い
目覚まし時計がけたたましく鳴った。
愛は眠そうに目をこすりながら手を目覚まし時計へ伸ばした。
郁斗も同時に手を伸ばし2人の手が当たって、愛はハッとして目を開けた。
郁斗が笑っている。
「おはよう」
寝起きなのに爽やかだ。
「お、おはよう・・・」
昨晩の事を思い出して心臓がとくんと鳴った。
郁斗に愛されてそのまま眠ってしまったのだ。
思い出して一気に顔が赤くなる。
「なに一人で百面相してるのかな?愛ちゃん?」
意地悪く口元に笑みを浮かべている。