秘密の片思い
「愛?何があった?」


「皆に・・・知られちゃったの・・・流産の事・・・」


それを言うと堰を切ったように愛は声を出して泣き出した。


「嘘だろ・・・・?」


郁斗は驚いた。




~~~~♪


着信は兄、千波から。


「も、もしもし?」


『郁斗、愛ちゃんの事故がマスコミに漏れたらしい いまさっき記者が聞きに来たんだ』


「兄貴・・・」


帰宅した時、マンションに記者らしき人物は見当たらなかった。


本人よりも周りから聞いていくつもりなのか・・・汚いぞ!


「愛もその事を知ってしまったらしい・・・」


『・・・そうか 可哀想に・・・』


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