秘密の片思い
愛は無言で冷蔵庫に買ってきた物をしまい、料理を始めた。


そんな愛を見ている郁斗も辛い。


どうして俺たちをほっといてくれないんだ・・・。


「郁斗、お風呂に入ってきて?」


じっと郁斗に見つめられているとやりづらい。


「いや、後で良いよ」


そう言ってまだ離れようとしない。


「・・・郁斗 自分を傷つける事はしないから・・・安心して」


うつむきながら包丁で野菜を切る愛は言った。


「愛っ!」


郁斗は愛に近づき後ろから腕を回した。




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