秘密の片思い
エレベーターに乗って一気にロビーへ着く。


「おしゃれして食事に行くのって久しぶりだね?日菜たちもいるかな?」


「久しぶりだな」


郁斗が嬉しそうな愛を見て笑みを浮かべる。


「え~っと・・・レストランは・・・」


愛はレストランの方角へ歩き始めた。


「愛」


そのままレストランへ向かうのかと思ったらグイッと腕を引かれて玄関の方へ。


「郁斗、レストランは向こうよ?」


「レストランには行かないから」


悪戯っぽく笑みを浮かべた郁斗に愛はポカンとしながら腕を引かれて連れて行かれるままになった。



玄関を出ると4輪駆動車が待っていた。



「さあ、乗って」


ベルボーイが助手席のドアを開けて待っている。


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