秘密の片思い
愛は窓の方へ歩いて四角い窓に立った。


話を反らされてしまい郁斗は心の中で溜息を吐く。




カーテンを引いた愛が小さな声をあげた。


「雪が降ってる・・・」


来る時は雪が降っていなかったのでちょっと驚いた。


郁斗も立ち上がり愛の隣に並ぶと窓の外を見た。



「本当だ」


「早く帰らなくちゃ、道路走れなくなっちゃうね」


愛が郁斗を仰ぎ見て真剣な表情を見せる。



「帰らなくても大丈夫 もともとここに泊まろうと思っていたから」


「え?」


愛が驚いた顔になる。


その顔が可愛くて郁斗は顔を近づけた。


愛は甘いキスを受けた。



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