秘密の片思い
寝室のドアを開けると部屋の中央にダブルサイズのベッドがあった。


「郁斗・・・」


不安げな愛に郁斗は手を伸ばしサラサラとした髪に触れる。


その髪を耳にかけると顔を寄せる。


耳たぶを優しく甘噛みされ愛の口から声が思わず出てしまう。


「んっ・・・あぁっ・・・」


「可愛いよ 愛」


「か、可愛くなんかない・・・あっ!・・」


首にチクッとした痛みが走り、郁斗が残した印を感じた。


「口は可愛くないけどな?」


今度は舌を絡ませ、貪欲なキスに愛は翻弄される。




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