秘密の片思い
何度も何度も角度を変えて繰り返されるキスに愛は何も考えられなくなりそうだった。


「愛、好きだ 愛しているよ」


キスを繰り返しながら甘い言葉を囁かれると愛の胸がキュンとなる。


郁斗の胸に手を置いて少し距離を置く。


「愛?」


眉根を寄せて愛を見る郁斗だ。


「・・・ありがとう・・・こんなあたしを愛してくれて・・・」


「・・・愛には辛かった1年だったよな?」


「郁斗だって辛かったはず・・・1年間・・・いろいろあったけど・・・郁斗に再会出来て・・・」



言葉につまり涙ぐんでしまう。



「愛・・・言わなくて良い」



愛をぎゅっと抱きしめた。


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