秘密の片思い
郁斗はそっと真新しいシーツの上に愛を横たわらせると、長い黒髪が白いシーツの上に扇状に広がった。


その艶やかな黒髪に郁斗は指を通したくなる。


(高校の時と髪型は変わらないんだな・・・)




郁斗は寝室を出るとキッチンへ行った。


頼んでいた通り冷蔵庫の中は食材が豊富に揃えられていた。







愛は目を覚ました。


(えっ!? ここは・・・どこ・・?)


上半身を起こしキョロキョロと部屋の中を見渡す。


部屋の明かりはベッドのダウンライトだけしかついていなかった。


それでも十分にあたりは見渡せた。




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