秘密の片思い
車は一般道路から首都高速道路に向かっていた。


「祐、どこへ行くの?」


「愛、今日と明日は休みだから遠出しないか?」


ハンドルを握る祐一郎は愛の方を見ない。


「遠出って・・?泊まるって事?」


愛は思わず祐一郎の腕に手を置いた。


「そんなに驚く事はないだろう?そろそろ自分たちの時間を作りたいんだ」


(自分たちの時間・・・・)


3ヶ月前に付き合い始めたあたしたちのデートは会社のみんなで飲みに行ったり、キャンプに行ったりと常に誰かがいた。


2人で出かけるのは休日の数時間。


「で、でも何の用意もしていないんだよ?」


(祐の考えている事が怖い・・・・)


「必要なものならコンビニでそろうよ」


戸惑う愛に祐一郎は笑顔を向けた。


「祐・・・・」






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