秘密の片思い
「あ、会わないよ　どうしてそう思うの？」


愛は不機嫌な顔の祐一郎に聞く。


いつもなら食事中に吸わないタバコを彼はポケットから取り出して火をつけた。


「祐、タバコは吸わないで　食事中だよ？」


愛はタバコの煙が嫌いだった。


食事中にはもってのほかだ。


「・・・昨日、なぜ奴と一緒に行ったんだよ？寝たのか？いい気持ちにさせてくれたか？」


ひどい言葉を吐かれて愛はガタッと音をたててイスから立ち上がった。


「なんてひどい事を言うの！？」


あながち間違ってはいない。


（あたしは郁斗と寝たんだし・・・）


でも祐一郎の口からそんな言葉が出てあいた口が塞がらない。




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