秘密の片思い

囚われる

(レストランを出ると祐は東京へと引き返してくれた 泣いたおかげだ)


帰りの車の中は気まずくて寝たふりをしていた。


マンションの前に車が着くと、別れ際に祐一郎は強引に愛の唇にキスをした。


強引なキスに愛は固まってしまった。


何も言わずにその場を去り、部屋に入った。




(郁斗のようにときめくキスではなかった)


靴を脱ぐのももどかしく洗面所へ直行して口を洗った。







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