大好きなキミへ
「ほら、はよ帰るで。さっさとせんと鼻にダイナマイトぶち込む」

「ごめん。すぐする」


英里が放った発言に怯えながらランドセルに色々突っ込む。

関西人って、コワイ。


「ほな帰るで」

「うん」


私が好きなのはこの学校から家まで帰る時間なんだと思う。

楽しく英里と喋ったり、英里がピンポンダッシュしたり、英里が犬の尻尾わざと踏んだり、英里が鳩に石ころ投げたり、英里が放浪中のネコに向かってすいとうに入ってるお茶ぶっかけたり…


動 物 愛 護 団 体 に し か ら れ る ! !


「おーい聞いてますかー?星ちゃーん」

「えっ!?お、おう!聞いてるぜ!」


しらーっとした目で英里が私を見る。

うん。ウソバレバレって分かってるからその顔ヤメて。

とか思ってるとふとさしかかった公園。
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