大好きなキミへ
ランドセルを無造作にポイっと床に投げてベットへダイブ。

ふと、あの時の笑顔が脳裏に移った。


(「…下の名前、何?

「星…です?」

「…そ」)

あんの時の笑顔…かっこ良かったな…

だんだんとうとうとし始める。

(おや…す…み…)

と、思いかけた瞬間。


「星ー!電話よー!英里ちゃんからぁー!」


電話がかかって来た。

眠たくも目をこすって電話に出る。

「ふあい…」

『あ、もしもしー?星?おはよーさん』

「おはよーさん。で、何?」

『宿題なんやったっけ』

「…百字帳に自分の好きな漢字百文字」

『どーも、じゃまた明日なー』

「バイバーイ」


電話を切った私はまた眠りについた。
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