あたしの偽り彼氏
「そっかそっか。」
「うん。」
「恭介君ってそんなに優しい人だったんだね♪」
はい??
今、優しいっていいました!?
まったくそんな感じじゃないけどね!!
鞄持たせるし。
朝6時に家の前にいなきゃだし。
「でも、引き受けてくれたじゃん??」
「それは1ヵ月おごるって言ったからでしょ?」
「ん~そうかなぁ~??」
それ以外はありえないでしょ。
「例えば…」
別に例えは必要ないんですけど…
「南美が好きとか☆」
「…………。」
えっと…恵さん??
あなたは自分の言ってることわかってますか??
「ありえそーじゃん!!
幼なじみの恋♪」
「いいえ。あたしと恭介にはありえませんねぇー。」
このあたしとあの恭介がだよ!?
ないない!!!
「でも、南美は恭介君が彼氏役で嬉しそうだけどぉ~??」
えっ!!??
「なっなに言ってんの!?」
「だって話してる時、ちょっと顔緩んでたし♪」
うそ!?