あたしの偽り彼氏


「帰ろーぜ。
けっこう寒くなってきたし。」

「そうだね…」


11月なのに寒いなぁ…

手とかめっちゃ冷たいし。


「南美、手真っ赤じゃん!?」

「寒いからね~」

「手かせよ。」

「えっ??なんで??」

「いいから、いいから!!」


手を出した瞬間、恭介の手があたしの手を簡単に包みこんだ。


「ちょっと!!恭介っ///」

「彼氏っぽくね??」

なに馬鹿みたいな笑い方してるわけ??

「馬鹿みたい…///」


………手。
こんなに大きいんだ…
しかもゴツゴツしてる。

男っぽいなぁ…///



……温かい////



「なぁなぁ、顔。」

「はっ??顔??なによ。」

「真っ赤~(笑)」

「赤くない!!」

「俺に照れてるんだぁ??」

「照れてない!!」

「ぷっ!!可愛いなぁ~」

「人を笑っ―……」


えっ???…今

“可愛い”って…///


「家についたぞ!!」

「えっ??」

「そんじゃ!!また明日なぁ♪」

「うっうん///」



………あたし変だ////


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