The Third Time's Lucky
俺と白雪も、結婚したらあんな風になるのかな……

リビングでテレビを見ながらしみじみ考えていると、後ろから風呂上がりの七星がやって来た。

「そういうのを『捕らぬ狸の皮算用』って言うんだよ」

「何も言ってないだろ……」

「顔に書いてある。二卵性とはいえ双子の片割れだからね。北斗の考えてることなんてお見通し。どうせ、『俺達も結婚したら父さんと母さんみたいになるのかな』なんて考えてたんでしょ?」

七星は俺の隣に座る。

「真面目な話するけど、白雪と『付き合う』ことでどうなるか覚悟はしてるんでしょうね?」

「……当たり前だよ」

そのためにもう手は打ってある。

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