The Third Time's Lucky
「北斗君」

授業が終わった後、女子に肩を叩かれた。

「一緒に帰らない?」

去年同じクラスだった女子で、名前は瑠花だったはず。

そのときから、しつこくアプローチをかけてきていた。

どこかの社長の令嬢らしいけど、学校柄令嬢や令息、芸能人がいるのはさほど珍しくない。

俺達幼馴染みもご多聞に漏れず。

「帰らない」

こんなことで白雪との貴重な時間を割かれたくはない。

瑠花を振り払い、待っている白雪のもとへと急いだ。

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